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白い闇を抜けて―なんかハーマン殿が若返って足が生えてたでござるの巻 | |
あらすじ カタリナの手配したイルカ像と玄武術士によって海上要塞バンガードが動き出した。勢いに任せて最果ての島まで行ってみることにした。 |
〈海底宮のアビスゲートを閉じる〉 |
イベント進行の流れ・詳細 まずは最果ての島までいって、エビ…ロブスター人間さんに海底宮のポイントを教えてもらいましょう。別に水竜を倒さなくても良いけれど、そのまま放っておいてフォルネウスを倒したらこの島が沈没してしまいます。楽しげな音楽が聞けなくなるので折角だから水竜退治しましょう。 |
さんご礁に降り立ったカタリナは信じられない気持ちでいっぱいだった。世界の最果て島なんておとぎ話に思っていたからだ。さらに衝撃的だったのはこんな常夏で陽気な天候と雰囲気に似つかわしくない程の高水準な知的生命体がいた事だった。ロブスターから人型に進化したような外見だった。 |
海底宮のアビスゲートが、一番の難関であります。 |
カタリナの疾風剣とハーマンのエアロビートで地相を変えるようにするといった、得意武器でばかり最初は頑張って押し通してばっかりいました。頑なになりすぎてました。 疾風剣はなかなか地相変化を起こしにくいし、ダメージの割には消費技ポイントも高め。エアロビートにいたってはフォルネウスに無効です。ダメージすら与えられません。思ったより地相変化できないようだし。 それなのに相手はスコールやらメイルシュトロームで簡単に玄武に地相を変えて999回復するんですよ!アラケスみたいに物理攻撃も多くないからカウンターもそんなに有効じゃないし…。しかもひとつひとつの攻撃が結構キツイ。 私の中で何かがブチ切れました。と、いうか閃きました(ピコリン!)。 他にも蒼龍に変える技がありました。双龍波です。 槍技の双龍波は技ポイントも疾風剣より少なく済んで強力な技の部類に入るし、比較的蒼龍に地相変化させやすいです。カウンター技を使うなら同じく槍のかざぐるまがお勧めです。これも蒼龍に変えられます。 本来なら、小剣・槍レベルの高いカタリナが双龍波使いたかったんですけれど、剣・大剣・小剣以外は装備しないって決めたので…(いらん約束せんかったら良かった)、小剣・槍レベル0のハーマンに使っていただきました。刻の涙を見ますよ。ダメージが4桁いかない双龍波は。でも、ミスが多くて地相はなかなか変えられないわ、当たってもダメージ無いわのエアロビートよりは幾分マシです。 ハーマンには地相が蒼龍になった時をより有効に活用するためにダンシングリーフを唱えてもらいます。 蒼龍になれば儲けもの。出来る限り玄武に傾かせないようにひたすら双龍波。地相が蒼龍時にダンシングリーフが発動して、角とか、ぶちかましがさらさらと舞う木の葉に翻弄され、無効化した時はちょっとした感動すらあります。ダンシングリーフ、愛い奴め…(これは術です)。 耐水性や耐電撃の防具・ふみつけ見切り装備で今出来る最善の防御策をとりつつ、カタリナはダンシングソードかブルクラッシュ。毒を受けたらナースヒール。ハーマンはHPに余裕がある場合は双龍波、WP節約の為に時にはかざぐるま、ダメージを受けたら些細な傷でもパワーヒールで回復。ハーマンをフォルネウス戦でここまで大活躍させた人っていないんじゃないって思うぐらい獅子奮迅の戦いぶり。ちゃんと振り逃げなしで倒しましたぞ!というか、振り逃げしてもメイルシュトロームでダメージ受けるって事を今までの戦いで知ったのであえて使わなかったんですが。 フォルネウスの最期はカタリナのブルクラッシュでfarewellです。それにしても今回のフォルネウス戦は夢魔戦以上に運の要素が大きかった。地相変化なんてその時次第だし…。。 |
習得した技 剣 分身剣 槍 無双三段 斧 メガホーク・巻き割りダイナミック・ブレードロール・アクセルターン・スカイドライヴ 棍棒 大震撃・活殺重力波 見切り ふみつけ |
魔海侯を倒した直後、主をなくした海底宮はその役割を終えた。圧力に耐え切れなくなった壁に亀裂が走る。大きな衝撃が起きたかと思うと、鉄砲水が襲ってきた。あっという間にうねりに飲み込まれる。フォルネウスとの戦いで消耗しきったカタリナらの身体には波に抗う体力はすでに残っていなかった。 水の勢いにされるがままに揉みくちゃにされ、錐揉み状に海底に吸い込まれていく。 ―カタリナ! カタリナの知らない、男の声がした。本来なら水の中で明瞭に聞こえるはずはないが彼女には確かに聞こえた。とっさに相手の姿を探す。そしてすぐに見つけた。もはや海水で満たされた彼女の視野はぼやけてはいたが、黒髪の男が浮かんでいたのだけははっきりわかった。濃紺の冷えた空間にいきなり現れたこの男は死神かもしれない。しかしその声は、沈んだ世界で一際鮮明に輝く生を熱望してやまないものだった。 カタリナは朦朧とする意識の中で、差し出された手に向かって腕を伸ばした。男は激しい海流によって思いどうりにいかない体をもがかせながら必死にその期待に応えようとした。指先の逢瀬は何度か続き、やがて男の手はカタリナを捕らえた。そうして彼女とはぐれない様にその腕に強く抱きかかえると海上に向かって大きく水を掻いて泳ぎだした。 重苦しい深海の世界から明るい光の世界へと抜けた時、カタリナには想い慕う君主の姿が見えた。ミカエルは優しく微笑みながら腕を大きく広げて、カタリナを迎える。その体に触れそうになった瞬間、その眩しさに彼女の視界は真っ白になった。彼の姿は海面に広がる光のカーテンに変わり彼女の生還を祝福していた。 カタリナが気が付いた時には海表を漂い、バンガードにいる人達に救助されていた。ノーラも傍にいたがハーマンの姿だけはどこにもなかった。 あの時、腕を掴んで私を助けた男は誰だったの―? 今も残る締め付けられた体の痛み。カタリナはいつまでも海を見続けていた。 |